年中行事・二十四節気

日本の年中行事、祝日、二十四節気を1月~12月まで月別にまとめました。
【祝日】
祝日とは、内閣府「国民の祝日に関する法律」に定められた国民の休日です。
その第一条には、『自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。』と定義されております。
*2020年の東京オリンピック開催年は、「海の日」「体育の日(スポーツの日)」「山の日」が特例で変更になります。

【二十四節気】
二十四節気とは、1年を太陽の黄道上の位置にしたがって24等分した中国伝来の季節区分です。節分を基準にするため、うるう年で日にちが前後します。
ニュースや天気予報でも話題にでたり、季節の挨拶に使う場合もありますので、日頃から意識していると空気の流れ、温度など、自然の変化を感じ取れますね。

1月 睦月(むつき)

◇行事

■1日~7日 御年賀
  前年度御歳暮が間に合わなかった場合に贈る
■7日  七草がゆ
 朝に春の七草を入れたおかゆを食べると万病を妨げ長寿を 
 願うという風習。松の内はこの日まで。門松注連飾りは
 この日に取り外す。
■11日  鏡開き
 鏡餅を下げてお雑煮やお汁粉にして食べる。もちは縁起
 をかつぎ、切らずに開く(木づちで砕く、手で割る)。
■15日  小正月
 小豆がゆでお祝いする日。別名「女正月」とも呼ばれ、
 お正月に立ち働いた女性をねぎらう意味もある。
 どんと焼きを行う事も多い。

◇祝日

■1日   元旦
「年のはじめを祝う」
 初詣は松の内に済ませるものとされている。
 神社仏閣では賽銭を賽銭箱に投げいれ、自分の穢れを
 貨幣に移して身を清めるという意味
■第2月曜日 成人の日
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうと
 する青年を祝いはげます」

◇二十四節気

■6日頃 小寒(しょうかん)
 次第に寒さが増してくるころ
■20日頃 大寒(だいかん)
 寒さが一番厳しいころ

2月 如月(きさらぎ)

◇行事

■3日  節分
 立春の前日。厄を祓い、福を招き入れるために、ひいらぎ
 の小枝にいわしの頭を刺して家の戸口に飾り(やいかがし)、
 豆まきをする。最近では恵方巻を食べる風習も一般化して
 きた。その年の恵方を向いて太巻をまるかじりし、
 食べ終わるまで一言もしゃべらない事で、無病息災で
 過ごせると言われる。
 鰯の臭いとひいらぎのトゲで鬼を追い払う。節分とは
 本来季節の変わり目の事で。立春・立夏・立秋・立冬の
 前日のことをいう。
■14日 バレンタインデー
 ローマ司祭 バレンチヌスが処刑された日。彼は兵士の
 結婚を禁じる掟を破り多くのカップルを結婚させた。
 これにちなんで、欧米で恋人たちが贈り物を交換する
 習慣が生まれたとされる。
 日本では女性から男性への愛の告白にチョコレートを
 あげる場合と、日常のお付き合いの感謝をこめてプレゼント
 する場合とがある。 

◇祝日

■政令で定める日  建国記念の日
 「建国をしのび、国を愛する心を養う」

◇二十四節気

■4日頃 立春
  暦の上では春
■19日頃 雨水(うすい)
  草木の芽が出始める

3月 弥生(やよい)

◇行事

■3日  ひな祭り(桃の節句)
 女の子の成長を願って祝う。ひな人形を飾るようになった
 のは室町時代以降。一夜飾りは縁起が悪いとされ、節分が
 終わったころに飾り、節句の翌日~3日以内に片付けると
 される。はまぐりは「夫婦和合」の象徴とされお吸い物に
 して祝う。
 関東では向かって左が男雛、右が女雛。関西は逆が多い。

■14日 ホワイトデー
 バレンタインデーに対応し、日本の菓子業界が広めた習慣。
 バレンタインデーのお返しとして、クッキーやマシュマロ
 を贈る日とされている。
■春分を中日とした7日間 春のお彼岸
 仏壇をきれいにして、「ぼた餅」を供えます。寺院に参拝
 したり、墓参りをするなどの仏事を行ったりもする。初日を
 「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼ぶ。
■下旬   卒業式

◇祝日

■21日頃  春分の日
 「自然をたたえ、生物をいつくしむ」

◇二十四節気

■6日頃  啓蟄(けいちつ)
  冬眠していた虫が地中から出てくる
■21日頃  春分
  昼と夜の長さが等しくなる

4月 卯月(うづき)

◇行事

■上旬  入学式  入社式

◇祝日

■29日  昭和の日
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、
 国の将来に思いをいたす」

◇二十四節気

■5日頃  清明(せいめい)
 春分から15日目。天地が清々しく、万物が生き生きする
■20日頃  穀雨(こくう)
 穀物を育てる雨がふる

5月 皐月(さつき)

◇行事

■第2日曜日  母の日
 母の日頃の苦労をいたわり、感謝をあらわす日。アメリカで
 教会行事として始まったと言われ、敬愛した亡き母に捧げた
 花がカーネーションであったことからカーネーションの花を
 贈るのが定着した。

◇祝日

■3日   憲法記念日
 「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」
■4日  みどりの日
 「 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、
  豊かな心をはぐくむ」
■5日  こどもの日
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかると
 ともに、母に感謝す」男の子の成長を願う祭りに
 なったのは江戸時代から。菖蒲湯は尚武や勝負に
 通じるとされ、鯉のぼりは成長と出世を祈って
 立てるようになった。

◇二十四節気

■6日頃  立夏
  暦の上では夏
■21日頃  小満(しょうまん)
  草木が育ってあらゆるところに満ち溢れる

6月 水無月(みなづき)

◇行事

■第3日曜日 父の日
 父の日頃の苦労をいたわり、感謝をあらわす日。アメリカで
 男手ひとつで6人の子供を育てた父への感謝がきっかけと
 なった。白いバラを贈るとされているが日本ではあまり
 白いバラは定着していない。

◇祝日

なし

◇二十四節気

■6日頃  芒種(ぼうしゅ)
 稲・麦などの母の日頃の苦労をいたわり、感謝をあらわす日。
 芒(のぎ)のある穀物の種をまく時期
■22日頃  夏至
  一年で昼が最も長くなる日

7月 文月(ふみづき)

◇行事

■7日   七夕
 古代中国の牽牛と織女の伝説にちなんだ祭り。地方によっては
 8月7日に行う所もある。(仙台の七夕等)江戸幕府が七夕を
 五節句に定めた事から庶民に広まったと言われる。
 笹竹は神聖で生命力があるとされる。
■上旬~15日  お中元
  親戚、仲人、恩師、会社の上司、仕事の取引先、習い事の先生等、
  公私に関わらず日頃御世話になっている人。
  15日までに先方に届くようにする。金額は3000円~5000円くらい
  が多い。
■15日~立秋(8月8日頃)暑中御見舞、暑中御伺
 お中元を贈る時期を逃した場合に贈る。
 目上の人に対しては暑中御伺とする。
■13~16日  お盆
 先祖を供養する行事。仏壇の前に精霊棚を作って供え、13日の
 夕方迎え火を焚いて先祖を迎え、15日か16日の夕方送り火で送りだす。

◇祝日

■第3月曜日  海の日
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」

◇二十四節気

■7日頃  小暑(しょうしょ)
 夏至の15日後。このころから次第に暑さが増し暑中に入る。
■23日頃  大暑(たいしょ)
 最も暑いころ。暦の上では晩夏。

8月 葉月(はづき)

◇行事

■立秋(8月8日頃)~下旬  残暑御見舞
 お中元、暑中御見舞の時期を逃した場合
■13~16日  旧盆
 月遅れ盆ともいい、この日をお盆として過ごす地域もある。
 (明治次第に旧暦から新暦に切り替えられたが、関東以外は
  こちらの日程が多い傾向がある)
 帰省ラッシュもこの時期が一番ピークとなる。

◇祝日

■11日 山の日
 「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」

◇二十四節気

■8日頃  立秋
 暦の上では秋
■23日頃  処暑(しょしょ)
 立秋から15日目。暑さが次第にやわらいでくる

9月 長月(ながつき)

◇行事

■秋分を中日とした7日間 秋のお彼岸
 仏壇をきれいにして、「おはぎ」を供える。寺院に参拝したり、
 墓参りをするなどの仏事を行ったりもします。初日を
 「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼ぶ。
(春は牡丹の花にちなんで牡丹餅(こしあん)と言い、
  秋は萩の花にちなんでおはぎ(つぶあん)と言う)
■半ばの満月の日   中秋の名月
「十五夜」と呼び、きれいな満月を観賞するならわし。
 窓辺に月見だんご、里芋、果物、すすき、秋の七草を飾り、
 五穀豊穣を祝う。

◇祝日

■第3月曜日  敬老の日
 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う」
■21日頃  秋分の日
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」

◇二十四節気

■8日頃  白露(はくろ)
  秋分の15日前。草木に露が見られ白く光る
■23日頃  秋分
  春分と同じく昼と夜の長さが等しくなる

10月 神無月(かんなづき)

◇行事

■衣替え
 明治時代に政府が6月1日と10月1日を衣替えの日と定
 め、それが習慣として今日まで伝わっている。最近は温暖
 の差もあり、その年の気候や人それぞれに行う事が多くな
 り、いっせいに衣替えする事は少なくなってきた。
 もともとは平安時代に、物忌みの日に御祓いの行事として
 衣類だけでなく調度品なども入れ替えていた。

◇祝日

■第2月曜日  体育の日(2020年よりスポーツの日
 「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」

◇二十四節気

■8日頃  寒露(かんろ)
 秋分から15日目。草木に宿る露が冷たく感じられる
■23日頃  霜降(そうこう)
 霜が降り始めるころ

11月 霜月(しもつき)

◇行事

■15日頃  七五三
 男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年に、神社
 や寺に参拝し、成長を感謝する行事。3歳の子が髪を伸
 ばし始める「髪置き」、5歳の男の子が初めて袴をつけ
 る「袴着」、7歳の女の子が着物のつけひもを帯に替え
 る「帯解き」の儀式がもとになっている。

◇祝日

■3日 文化の日
 「自由と平和を愛し、文化をすすめる」
■23日 勤労感謝の日
 「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう

◇二十四節気

■8日頃  立冬
 暦の上では冬
■23日頃 小雪(しょうせつ)
 小雪がちらつき始めるころ

12月 師走(しわす)

◇行事

■上旬~20日頃  御歳暮
一年の感謝の気持ちを品物に託して贈る。お中元を
 贈ったた方には必ず送る。お中元よりも格が上になる
 ので、贈り物のランクを下げるのはマナー違反。
■25日  クリスマス
 クリスマスカードは24日までに届くようにする。
 海外ではクリスマスカードと年始の挨拶が一緒が一般
 的。

◇祝日

■23日 天皇誕生日
 「天皇の誕生日を祝う」

◇二十四節気

■7日頃  大雪(たいせつ)
  雪が積もるほど降るころ
■22日頃 冬至
  昼が最も短い日

六曜は中国で生まれたとされる歴で、日本で一般的に使われている。六曜で日を選んで、イベントの日時を決める経営者も多く、覚えておきたい一般知識の一つです。

・先勝・・・午前中は吉。午後は凶。何事も急いでするとよいとされる日。
・友引・・・朝晩は吉で、昼は凶。友を引くとして葬礼を避ける習慣がある。
・先負・・・午前中は凶。午後は凶。
・仏滅・・・何をするにも凶とされ、結婚式は避ける習慣がある。
・大安・・・何をするにもよいとされる吉日。
・赤口・・・正午のみ吉。それ以外は一日凶とされる。

自分のマナーに不安を感じたら

マナーの知識を得たら、後は実践あるのみ。
マナーの実践指導なら元ANA CA講師が指導するFINESTへ!
▼マナー研修のFINESTの公式HPはこちらから